2008年5月29日、中国青年報は四川大地震を契機に中国の不動産バブルが弾ける可能性があるとのコラムを掲載した。

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それによると、バブルとは、商品が投機によってその実際の価値を超えた価格で取引される状態を指す。中国には根強い住宅需要があるとはいえ、90年代以降価格は急速に上昇し、一般消費者は手が出ないバブル状態にあると言われている。

すでに昨年からバブル崩壊の予兆は見え隠れしている。2007年、上海ではマンション約1600万平方メートルが着工、約2800万平方メートルが竣工した。一方で売買が成立したのはわずかに2100万平方メートルに過ぎない。今年2月の広州市の調査では値上がりしている物件はわずか10％足らずだった。

まだバブル崩壊とは言えない状況だが、バブルとはひとたび急速な膨張が止まれば間もなく崩壊するもの。その最後のきっかけとなるのが四川大地震になる可能性があるという。これまで「住宅は永久に資産価値を持ち、値段が上がり続ける」と信じられてきた。しかし地震による無残な破壊を見た市民はそれが神話に過ぎなかったことを悟り、投資心理の悪化からバブル崩壊につながると指摘している。（翻訳・編集/KT）