<四川大地震>左手を失った少年、「コーラ君」との会話が心の支えに―中国

Record China    2008年6月1日(日) 14時53分

拡大

30日、四川大地震で左手を失った少年と「コーラ君」こと薛梟君が、電話で会話を交わしたことが分かった。写真は15日、救出された時の「コーラ君」。

(1 / 3 枚)

2008年5月30日、中国青年報は、四川大地震で左手を失った少年と「コーラ君」こと薛梟(シュエ・シャオ)君(17歳)が、電話で会話を交わしたと報じた。

その他の写真

白楽瀟(バイ・ラーシャオ)君(13歳)は現在、広州市の病院に入院している。四川省青川県にある木魚中学校の3階建て宿舎が地震で倒壊。逃げ出す際、建物の一部に左手が挟まれ身動きが取れなくなった。一瞬躊躇するも、自ら左手を切断し脱出した。

27日、白君は精神科の王真真(ワン・ジェンジェン)先生から、薛君の手術が無事成功したことを知らされた。救出された際に、「コーラが飲みたい」との第一声を発したことで一躍有名となった薛君は右腕を切断する手術を受けることになっていた。「(薛君と)話してみたい」。翌28日の夜、王医師と記者の計らいで、白君は病院から薛君に電話を掛けることになった。

緊張のせいか、2人の間に一瞬沈黙が流れる場面もあった。しかし、近況について話が及ぶと白君の表情も明るくなり、会話を楽しんでいる様子だった。また、薛君との会話で大きく勇気づけられたようだった。

王医師によれば、この会話は白君の心のケアに効果的だったという。数日前、祖母が残る故郷で大きな余震が起きたことから白君は情緒不安定に。頻繁に地震の夢を見るようになり、ストレスが高まると布団を蹴るなどの行動をとるようになっていた。「この出来事が心の支えとなって、いい方向に向かってくれれば」と王医師は語っている。(翻訳・編集/SN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携