<四川大地震>睡眠時間3時間以下、救援活動で過労死―都江堰市

Record China    2008年6月7日(土) 22時33分

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6日、都江堰市のある集合住宅地区の幹部・曾さんが、地震後の救援活動による過労が原因で亡くなり、住民らは悲しみに暮れているという。写真は同市の被災地と避難キャンプ。

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2008年6月6日、「四川新聞網」によると、都江堰市のある集合住宅地区の幹部・曾(ゾン)さん(52)が、地震後の救援活動による過労が原因で亡くなり、住民らは悲しみに暮れているという。

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地震発生後、曾さんは住民の生活を守るため率先して避難用テント、水、食料など救援物資の手配や配送をし、一方で自身は車の中で寝泊りし、睡眠時間が3時間に満たない生活を続けていた。

そんな曾さんが自分のテントを手にしたのは、一部不足していたテントがすべての住民に行き渡ることになった6月3日。あくまでも住民を優先してきた結果だった。その日は「やっと大の字になって寝られる」と笑いながら、約20日ぶりの「床の上での睡眠」を楽しみに眠りについた。

翌4日、曾さんはこの日も朝早くから救援活動に明け暮れていた。午後9時40分、ガソリンスタンドへ給油に向かっていた曾さんは、異常に気分が悪くなってきたため、家族に電話をして薬を持って来るよう頼んだ。7、8分後、家族が折り返しの電話をかけた時には応答がなく、あわてて現場に駆けつけると、曾さんは顔面蒼白、運転席でぐったりとしていた。

救急車を呼び、緊急措置を施したものの介抱の甲斐なく、曾さんは帰らぬ人となった。医師の所見では過労による死亡だという。

「曾さん、安らかに眠ってください」「曾さん、どうして…」。葬儀のために集まった約1000人の住民は、自分たちのために命を失った曾さんをやり切れない悲しみと言葉では表すことができない感謝の思いで見送った。(翻訳・編集/HA)

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