下町風情の粋な趣味「鳥飼い」が消えていく―北京市

Record China    2008年6月19日(木) 15時29分

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15日、北京の下町風情を残しながら、再開発の影に消え行く長屋街「胡同(フートン)」で、いまだ伝統的な生活スタイルを脈々と受け継いでいる老人たちの、風情溢れる趣味についてレポートされた。彼らは小鳥や花、金魚などをめでることを無上の楽しみとしている。

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2008年6月15日、北京の下町風情を残しながら、再開発の影に消え行く長屋街「胡同(フートン)」で、いまだ伝統的な生活スタイルを脈々と受け継いでいる老人たちの、風情溢れる趣味についてレポートされた。

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古くから胡同(フートン)に居住する生粋の北京っ子の間では、花を育てる、小鳥や金魚、虫を飼うなど、花鳥風月をめでることが粋な趣味とされてきた。とくに小鳥にかける北京男性の情熱はなみなみならぬものがある。美しい鳴き声を響かせるために餌や薬に苦心し、美しい鳥かごの中を精緻な陶磁の餌皿や季節の花で飾り、手塩にかけて育てた愛鳥を公園へ持ち寄り、鳴き声を競わせるのが何よりの楽しみなのである。

しかし都市の再開発に伴い、かつて市内に数多く存在した胡同(フートン)は著しくその数を減らした。また、老朽化で不便になった住環境を嫌い、新興住宅地へ引っ越していった住民も多い。往時は路地いっぱいに響き渡っていた小鳥たちの歌声も、すっかり聞かれることが少なくなった。それでも、頑なに古きよき生活を続ける住民たちが、今でもひっそりと、愛鳥をめでる愉悦に浸っている。(翻訳・編集/愛玉)

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