Record China 2019年4月25日(木) 7時50分
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23日、韓国・聯合ニュースは、韓国経済を支える柱と言える「3大主力品目」の半導体、スマートフォン、ディスプレーがそろって不振を免れぬ見通しで、「景気停滞の谷が深まることが懸念されている」と伝えた。写真は韓国の携帯ショップ。
2019年4月23日、韓国・聯合ニュースは、主要IT・電子企業の第1四半期(1月~3月)決算を控える中、韓国経済を支える柱と言える「3大主力品目」の半導体、スマートフォン、ディスプレーがそろって不振を免れぬ見通しで、「景気停滞の谷が深まることが懸念されている」と伝えた。
業界によると、24日からLGディスプレー、SKハイニックス、サムスン電子、LG電子の第1四半期の決算発表が相次ぎ予定されている。記事は「最も衝撃が深刻な業種は、過去2年間、世界のメモリー市場のスーパー好況により、業績新記録を出し続けてきた半導体だ」としている。
サムスン電子は5日に第1四半期決算の暫定値を発表している。半導体部門は売上高15兆5000億ウォン(約1兆5169億円)、営業利益4兆ウォン前後との見通しだった。前年同期の営業利益(11兆5500億ウォン)、前四半期(7兆7700億ウォン)と比べると激減している。
SKハイニックスは、第1四半期の売上高と営業利益のコンセンサス(専門家による業績予想の平均値)が、それぞれ6兆4000億ウォン、1兆5000億ウォンとなっている。最近のDRAM、NAND型フラッシュメモリの価格急落の影響が大きく、前年同期(それぞれ8兆7200億ウォン、4兆3670億ウォン)に比べると、「真っ逆さまと言える」と、記事は指摘している。
ディスプレー事業は、サムスンとLGがそろって赤字の可能性が大きいというのが、業界の見方だという。サムスン電子ディスプレー(DP)事業は2016年第1四半期以来、初の赤字と予想されている。LGディスプレーは昨年第3、第4四半期(7~9月、10~12月)に営業利益を計上したが、今年は主力収入源のLCDパネル価格の下落で、再び赤字に転落するとの見通しだという。
米アップル、中国ファーウェイなどとの競争が激化しているスマートフォン部門も「苦戦が続きそう」だという。サムスン電子ITモバイル部門は「ギャラクシーS10」が比較的善戦したが、部品価格の上昇や営業コストなどで収益率が落ちたため、第1四半期の営業利益は2兆5000億ウォン前後と、前年同期(3兆7740億ウォン)より大幅に落ち込む見通し。LG電子MCG事業本部は、2000億ウォン台の営業損失(前年同期は1360億ウォン)で、8期連続の赤字と予想されている。
また記事は、サムスン、SK、LGが主導する3業種の不振が、今年初めの情報通信技術(ICT)輸出の減少につながったとも伝えている。科学技術情報通信部によると、第1四半期のICT輸出は総額429億9000万ドル(約4兆8071億円)で、前年同期比17.8%減少した。全産業の輸出減少率(8.5%)の2倍に達するという。業界関係者は「予想より業績の減少幅が大きく、全般的な経済心理に及ぼす悪影響が懸念される」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「世界経済は好況なのに、大韓民国は四面楚歌(そか)。状況は真冬のよう」「経済を何とかしてくれ、政府よ」「中小企業の45%が、大企業への納品で生きている。内需市場の小さな国で大企業が崩壊したら大変なことになる(泣)」「国の経済は風前のともしびなのに、文大統領は北朝鮮の首席報道官になって、世界を遊覧しているのか」など、悲観的な声や政権批判のコメントが寄せられている。
その一方で「経済状況が悪い悪いとむやみに言うべきではない。景気は心理だ。言えば言うほど財布のひもは固くなる。家計所得は増えたのに消費は減ったという記事を読んでないのか?」「去年の今頃の記事と同じだ。くだらない記事」「大企業の業績がよくないのは政府の政策のせいではない。くだらない記事のせい」「業績が芳しくないのだから、企業はメディアに支払う広告品を削減するといい」など、記事に対する批判意見も多い。(翻訳・編集/麻江)
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