2008年6月26日、人民論壇雑誌社は今月初旬、全中国国民に試練を与えた四川大地震についてアンケート調査を行い、このほどその結果を発表した。結果、約95％の回答者が「震災後の政府・党の対応について満足」と答えた。人民論壇の報道。

【その他の写真】

調査は街頭調査およびネット調査の方式で2400人に実施、2350人分の有効回答を取得した。震災後の救援活動に関わった「マスコミ関係者」「軍・警察関係者」「政府・党関係者」「被災地区ボランティア人員」「地震専門家」の対応についての満足度と、「せき止め湖問題処理」「感染症対策」「震災後のメンタルケア」の3項目についての市民の満足度を調査した。詳細結果は以下の通り。

■救援活動関係者の対応に関する満足度

・メディア関係者＝82．7％が満足

震災直後からの昼夜を問わない報道体制と、アナウンサーやレポーターらの人情味溢れる報道姿勢に好評価。

・軍・警察関係者＝93．4％が満足

震災発生後3日で10万人が被災地に集結、生命救助のため犠牲を省みず最前線に立った無私の精神に高い評価。

・政府・党関係者＝94．8％が満足

震災発生後の対応の迅速さと、被災民を第一に考えた「人ありき」の施策に高い評価。

・被災地区ボランティア人員＝98．6％が満足

被災地活動の中心をなした団結力や愛国心に「若者のよき模範となった」と好評価。

・地震専門家＝7．4％が満足

今回の震災を予測できなかったことについては、「仕方がない」あるいは「あってはならない」と意見が割れた。

■せき止め湖問題の処理に関する満足度＝87．3％が満足

二次災害のリスクとして最も注目が集まった「せき止め湖」問題。観測や災害予測、決壊防止、緊急避難などの項目において適切な処置がなされ、1人の犠牲者も出さなかった点に高い評価。

■感染症対策に関する満足度＝94．1％が満足

家禽類の無害化処理、被災地の消毒活動、検疫体制の強化などにより感染症の流行を抑え、被災地の衛生工作に貢献した点に高い評価。

■震災後のメンタルケアに関する満足度＝78．6％が満足

メンタルケアに当たる専門人員が圧倒的に不足しており、その効果も現時点では不明ながら、まずまずの満足度。(翻訳・編集/愛玉)