<四川大地震>被災の忠犬、帰らぬ主待ち続ける―重慶市 

Record China    2008年6月30日(月) 0時35分

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27日、四川大地震の被災地で、亡くなった飼い主を一途に待つ続ける犬の姿が、人々の感動を呼んでいる。写真は270匹の犬を引き取り育てている女性。

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2008年6月27日付「重慶時報」は、四川大地震の被災地で、亡くなった飼い主を一途に待つ続ける犬の姿が、人々の感動を呼んでいると伝えた。

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この被災犬――“花猪”は、白と黒のブチの中型犬。飼い主は四川省彭州市の中年労働者で、集合住宅に一人住まいだった。飼い主の父親は去年病死し、年老いた母親は上海にいる友人の元に身を寄せていた。

飼い主の死を理解できるはずもない。地震発生後も、花猪は“主人”の帰りを待ち続けた。狂犬病など感染症予防のため、と殺処分されそうになる度に何とか逃げ延びた。骨と皮ばかりの体になりながらも、玄関があった場所から離れようとはしなかった。その姿に心を痛めた近所の人たちが、暇をみつけてはミルクなどを運んだ。

しかし、花猪は決して人前では食事しようとせず、誰もいなくなってからこっそり食べているようだった。「ここまで忠誠を尽くす犬をみたことがない」。近所の人たちは口ぐちに言う。

重慶市のある高齢の女性から連絡を受け、重慶小動物保護協会は花猪を保護しに彭州市に向かった。同協会の陳明才(チェン・ミンツァイ)会長によれば、捕獲した際、弱り切った体で必死に抵抗したという。

今月23日、同協会は被災地で同じように保護した37匹の犬と一緒に花猪を連れ帰った。しかし、今なお花猪は雨が降ろうとも毎日のようにガレキの中を歩き回っている。「ここ3日、ほとんど食べようとしない」と陳会長は心配そうに見つめながら、「集団に馴染もうとしないのは、極度の恐怖を味わったせいだろう。しかし、こんなに想われて飼い主も幸せだ」と呟いた。(翻訳・編集/SN)

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