Record China 2008年7月9日(水) 14時53分
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5日、台湾の馬総統が、台湾と中国本土で異なる漢字表記について「従来の漢字表記を改めることはない。本土からの観光客向けには中台の表記を併記する」と語った。写真は本土観光客向けの台湾ツアーマップ。簡体字表記で「観光導覧地図」とある。
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2008年7月6日、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統が前日、台湾と中国本土で異なる漢字字体の表記について語った。本土観光客による台湾観光が解禁され、両岸の交流が進んだことを受けて「それでも従来の台湾の漢字表記を改めることはない。」と明言した。しかし、本土観光客の利便性のために、今後は中台の字体を併記する可能性を示した。台湾・中央通信社の報道を環球時報が伝えた。
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現在、中国と台湾では、異なる漢字の字体を採用。中国本土では「簡体字」と呼ばれる略字体を採用。これは1960年代に制定された比較的新しいもので、漢字を学びやすくして文盲を減らす目的もあったという。これによって漢字表記は著しく簡便化したものの、字によっては簡略化が過ぎ、漢字本来の表意文字としての機能を失ったものも多く存在する。なお、同字体はシンガポールでも採用されている。
一方、台湾や香港、マカオで採用されているのが「繁体字」と呼ばれる伝統的な漢字表記。これは日本の「旧字体」に当たる字体で、表記は非常に複雑である。
この問題について、馬総統は「現在、世界で簡体字を使用しているのが13億人、繁体字を使用しているのが5000万人とはいえ、台湾が今後、簡体字を採用することはない。本土の人にも繁体字の美しさを理解してほしい」としている。実際、ある北京大学の教授も「繁体字が字体として最も美しい」と認めていると言われる。加えて、馬総統は「将来的に、すべての中国人が繁体字を使用することを希望する」と述べた。(翻訳・編集/愛玉)
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