Record China 2020年6月12日(金) 23時0分
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中国でこのほど、2015年から19年まで自分名義や他人名義で航空券購入と航空遅延保険加入を繰り返し、複数の保険会社から保険金計約300万元(約4565万円)をだまし取った女が逮捕された。
中国江蘇省南京市の地元紙、揚子晩報は10日、2015年から19年まで自分名義や他人名義の身分証明書や銀行カードの情報を使って航空券購入と航空遅延保険加入を繰り返し、複数の保険会社から保険金計約300万元(約4565万円)をだまし取った女について伝えた。だまし取った回数は900回近くに及ぶという。
記事によると、女は航空サービス業務に携わったことがあり、航空便の欠航率や遅延率に関する情報を入手するルートがあった。
女の手口は、遅延率が高く悪天候に遭遇しそうな便を調べ、自分名義の他、資産運用を理由に親戚や友人から集めた身分証明書や銀行カードの情報を使って航空券を購入し、航空遅延保険に加入。フライト情報に注意を払い、遅延する可能性が低い場合は、航空券を払い戻して損失を最小限に抑え、実際に遅延が発生した場合は保険会社に保険金を請求するというものだった。
保険料は約40元(約610円)で、遅延時間に応じて保険金は400〜8000元(約6100~12万2000円)になる。
今年4月27日、ある保険会社の担当者が、女ら複数人の身分証明書番号が保険金の支払い手続きで何度も使用されていることに気付き、保険金詐欺の疑いがあるとして、南京市公安局鼓楼分局鼓楼派出所に通報した。
警察は同29日、山東省で女を逮捕。女の自宅から、各保険会社に対する請求の詳細を記録した資料などを押収した。(翻訳・編集/柳川)
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