Record China 2017年12月6日(水) 11時40分
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5日、韓国・文化日報によると、韓国軍当局が金正恩朝鮮労働党委員長ら北朝鮮指導部を狙う「斬首部隊」をこのほど創設したが、多目的ヘルメットすら備えていないというお粗末な装備の問題について指摘が出ている。写真は南北軍事境界線に位置する板門店。
2017年12月5日、韓国・文化日報によると、韓国軍当局が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長ら北朝鮮指導部を狙う「斬首部隊」を計画より2年前倒しでこのほど創設したが、多目的ヘルメットすら備えていないという「お粗末な装備」に指摘が出ている。
記事によると、米海軍特殊部隊・Navy SEALsなど各国の特殊部隊は、通信機器とナイトビジョンが付いた多目的ヘルメットを基本装備として使用している。しかし、今回創設された特殊任務旅団は、一般兵士に補給される防弾ヘルメットをそのまま使用しているほか、特殊部隊の基本装備である対戦車無反動砲のカールグスタフやグレネードランチャーM32なども配備されていないという。
カールグスタフは、米特殊部隊・レンジャー部隊や英空軍特殊部隊など50カ国の特殊部隊が使用中であり、米陸軍では基本装備として採用された武器だ。韓国の特殊戦司令部は2013〜14年にカールグスタフ導入計画を立てたが、国産化に方針を決定。しかし、コストの問題により開発は失敗に終わった。また同時期、米海兵隊が使用するグレネードランチャーM32の導入計画も立てたが、後続の軍需支援問題などを理由にこれも失敗したという。
1000人規模で構成された特任旅団を敵地に侵入させるCH47チヌークヘリコプターなどの輸送機も非常に不足した状況だといい、軍関係者は「現在の特任旅団が保有している輸送機では、少佐級が指揮する完全武装地域隊(60人)1〜2チームを乗せて運ぶ程度」「旅団全体を輸送するには力不足」と吐露したとのことだ。
記事は「特殊部隊員が強靭(きょうじん)な体力と共に先端兵器で武装してこそ(北朝鮮)首脳排除任務を遂行することができるが、基本的な装備がよちよち歩きの水準」と指摘し、見出しでは「斬首どころか(部隊が)みんな死にかねない」と表現した。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「体力と精神力が最も重要だが、装置も最先端のもので完全武装すべき」「作戦後に帰還どころか生きて敵地侵入すらできないかも?」と不安視する声が多数寄せられている。
また、「これまで投入した税金は一体どこにいったんだ?」「どうせ実践に使う予定なんてないんだろう」「こんなことまで公表したら、斬首部隊を作るには作ったけど形だけの役立たずだと北朝鮮に報告しているようなものだ」と皮肉るコメントもあった。(翻訳・編集/三田)
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