青少年の喫煙者1500万人、TV・映画の影響絶大―中国

Record China    2008年7月17日(木) 17時17分

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16日、中国では全国1億3000万人の青少年中、1500万人が喫煙者ということがわかった。広告やドラマ・映画の影響が喫煙の低年齢化を招き、また最近では女子の喫煙が増えているという。写真は遼寧省瀋陽市の高等専門学校に設けられた喫煙室。

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2008年7月16日、衛生部が「08〜09年度減煙キャンペーン」の開始式典を行い、その席で「08年中国減煙報告」を発表した。報告では、全国1億3000万人の青少年中、1500万人が喫煙者とされた。中国青年報の報道。 

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レポートでは、喫煙の低年齢化や、女子学生の喫煙者の増加について触れているほか、習慣性はないものの過去に喫煙を試したことのある青少年が4000万人いることや、受動喫煙の被害に遭っている青少年が6500万人いることが報告されている。

また、青少年の喫煙率上昇の背景について、タバコの製品広告やイメージ広告が、喫煙習慣を人生の成功や独立、セクシーさなどと結び付けることで美化していること、それによって青少年を喫煙に駆り立てていることを指摘。こうした広告は成人よりも青少年に対して大きな影響力を持っており、その効果は3倍とも推計している。

さらに、若者に人気の芸能人が映画やドラマの作中で喫煙することも見過ごせないとした。中国疾病抑制センターが03年に行った調査では、人気のTVドラマ8本と映画10本を調べたところ、ドラマ1シリーズにつき平均165回の喫煙シーンが含まれており、その放映時間は合計47分間に達することがわかった。映画は1本につき平均26回の喫煙シーンが含まれていた。

試算では、2025年には1年あたり200万人がタバコ関連の疾病で死に至るとしている。今世紀半ばまでにその累計は1億人に達し、そのうち半数を35〜69歳が占めると考えられている。(翻訳・編集/愛玉)

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