Record China 2017年11月18日(土) 20時20分
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韓国で天皇陛下の訪問に関心が集まっている。「日本との関係改善に寄与」との思惑だが、日本国内にはトランプ米大統領の歓迎夕食会をめぐり反発も。陛下の退位前の訪韓が実現するかは微妙だ。写真は皇居。
2017年11月17日、韓国で天皇陛下の訪問に関心が集まっている。「日本との関係改善に寄与」との思惑で、李洛淵首相も日本メディアのインタビューで期待感を示した。その一方でトランプ米大統領の歓迎夕食会をめぐり日本国内には反発も。陛下の退位は19年3月末が有力とされ、訪韓が実現するかは微妙だ。
韓国紙はこのほど、陛下の訪韓を相次いで取り上げた。中央日報は「天皇、退位前に韓国訪問は可能?韓日関係改善に大きな寄与」との記事を掲載。「最近、韓国では日本の天皇の訪韓に言及されることが増え、実現すれば韓日関係の改善に大きく寄与するという意見も出るなど関心が集まっている」と報じた。
この中では「康京和外相は10月30日、国会で開かれた外交統一委員会の国政監査で「天皇の訪韓が実現すれば両国関係が発展すると考える」と述べた、と説明。ただ、康外相は「日本政府との協力と協調が必要であり、いつ実現するのか予断は難しい」とも話したという。
李洙勲新駐日大使も10月31日、日本に到着した直後に「天皇の訪韓が実現すれば韓日関係の発展に非常に重要な意味を持つだろう」と強調。李大使は赴任前の25日の記者会見でも天皇の訪韓について「韓日関係の解氷に大きく寄与するのではないだろうか。必ず実現すればいい」と語っている。
東亜日報は「李洛淵首相、『在位中に来られることを願う』と明仁日王の訪韓に期待示す」と報道。9月に行われた李首相の朝日新聞とのインタビューを改めて持ち出し、「『必ずお越しいただければと思う。それも在位中に来られることを願う』と答えた」と伝えた。
同時に記事は訪韓したトランプ米大統領の歓迎夕食会に言及。「文在寅政府の慰安婦交渉の順守を促してきた日本国内では、大統領府が文大統領とトランプ大統領との首脳夕食会に元日本軍慰安婦を招待したり、メニューに独島(日本名・竹島)エビを盛り込んだりしたことめぐり、反韓の雰囲気が起きている」としている。
さらに、日本国内に「韓国が過去の歴史を打ち出して、韓米日の協力には積極的でないと不満を漏らす空気があちこちから現れている」とも指摘。「『知韓派』と言われている額賀福志郎日韓議員連盟会長も9日、(自民党の)派閥会合で『非常に残念な事態だ』とし、『アジアの不安定を克服することに、日韓、日米の連携が重要な鍵を握っている。韓国国民に向けたパフォーマンスではなく、大人の外交を展開してもらいたい』と述べた」と懸念している。
トランプ大統領の歓迎夕食会について、日本政府は韓国政府に抗議するなどしたが、韓国側は「諸般の要素を総合的に勘案して決定したことで、このような事案に関して問題提起するのは適切ではない」と述べ、日本政府の抗議を一蹴した。1992年に中国を初めて訪問された陛下の訪韓が実現するかは歴史問題を抱える日韓両国が今後、未来志向の信頼関係を醸成できるかにかかっている。(編集/日向)
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