中国のニュースサイトの観察者網に30日、日本のあるホテル運営者が「中国の方々が来てくれないと正直やっていけません」とのコメントを発表したことを伝える記事が掲載された。

記事が取り上げたのは、日本のヤフーニュースに30日付で掲載された「中国、年末年始は近場の国内旅行が人気　感染拡大を警戒」とするロイター通信の記事のコメント欄に投稿されたもの。

コメントは、「ホテルを運営している者です」で始まり、「以前は大勢の中国の方が宿泊してくれましたが、彼らが来てくれないと正直やっていけません。中国の方々はロビーなどで大声で話したりはしますが、部屋はきれいに使ってくれますし、さまざまなサービスを利用してくれますし、チップもいただけますし、クレームもありませんでした。日本人の客はささいなことでクレームを入れてくるし、レビューには否定的なコメントしか残しませんし、当然チップなど今までいただいたことはありません。GoToを利用する客はそれよりも質が悪い方々ばかりです」とし、「早くコロナが収まってたくさんの中国の方々がまた日本に来てほしい。そう願っております」と結んでいる。

記事は、ヤフーニュースのコメント欄には、当該コメントに同意または不同意を示す「そう思う」または「そう思わない」ボタンが付いていることを紹介した上で、この日本のホテル運営者のコメントは、記事執筆時点で掲載されているコメントの中で「そう思う」も「そう思わない」もどちらも最多となっていると伝えている。

また、19年の訪日外国人客数は3188万人で、そのうち中国からが約959万人と全体の約3割を占めたこと、今年4月の訪日外国人客数は前年同月比99．9％減の2900人にとどまったことも伝えている。（翻訳・編集/柳川）