絶滅危惧種ヨウスコウワニ、野生化へ前進!産卵に成功―安徽省

Record China    2008年7月29日(火) 18時9分

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26日、中国の国家1類保護動物で、絶滅の危機を回避するため人工飼育されているヨウスコウワニが、野生に近い環境の中で19個の卵を産み、野生化に向けて大きく前進したという。写真は07年10月に安徽省で孵化したヨウスコウワニ。

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2008年7月26日、「新華網」の報道によると、中国の国家1類保護動物で、絶滅の危機を回避するため人工飼育されているヨウスコウワニが、野生に近い環境の中で19個の卵を産み、野生化に向けて大きな前進をしたという。

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ヨウスコウワニは、中国に生息している約2億年の歴史を持つ小型ワニで、絶滅の危機に瀕していた。安徽省で1979年に212匹が捕獲されたことを機会に、中国政府は国家レベルの自然保護区域と安徽省ヨウスコウワニ繁殖研究センターを設立。人工飼育によって1万匹以上に増加させることに成功し、現在では毎年1500匹の繁殖能力を持つまでになっている。

一方、国家林業局では、野生のヨウスコウワニを増加させるため、2000年に「大自然への帰還計画」を設定。安徽省ではこれに応じ、01年に人工飼育したヨウスコウワニを野生に帰すプロジェクトをスタート。生息地域に、06年4月からこれまでに人工飼育したワニ合計21匹を放ってきた。

同研究センターの責任者は、今回得た19個の卵のうちの14個が受精卵であることを明らかにした上で、「人工飼育したヨウスコウワニの野生化が成功したか否かは、野性に帰したワニが繁殖能力を持ち、子供を作れるかどうかにかかっている」と話し、プロジェクトが段階的な大きな成果を上げたと評価している。(翻訳・編集/HA)

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