<北京五輪・関連>米五輪放送が赤字、その陰に見える時代の変化―中国紙

Record China    2008年8月12日(火) 12時56分

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11日、青年参考報は米NBCテレビが五輪放送での赤字に苦しんでいると伝えた。赤字の陰にはナショナリズムの時代から商業主義の時代へという五輪の変化が見え隠れする。写真は10日、男子バレー・米国対ベネズエラ戦。

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2008年8月11日、青年参考報は米国での五輪独占放映権を獲得しているNBCテレビが五輪放送での赤字に苦しんでいることを伝えた。赤字の陰にはナショナリズムの時代から商業主義の時代へという五輪の変化が見え隠れする。

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それによると、NBCが独占放映権を獲得したのは1988年のソウル五輪だった。80年のモスクワ五輪、84年のロス五輪は冷戦の影響でボイコットが続き、ソウルは12年ぶりの東西両陣営の参加として注目を集めた。それだけに巨額の費用を投じて放映権を獲得したNBCの判断は決して誤ったものとは言えなかっただろう。しかし冷戦終了後、ナショナリズム発揚の場としての五輪の地位は低下、人々の注目も薄れ2000年のシドニー五輪からNBCは赤字を記録するようになった。

この流れに拍車をかけたのはスポーツの商業化だった。世界各国のアスリートたちは普段アメリカで練習し、試合に出場することが多い。4年に1度の祭典とはいえ、五輪に出場する顔ぶれはアメリカ人にとってよく見知ったもの。かつての新鮮さは失われてしまった。

ナショナリズムの時代が五輪精神をゆがめていたのは事実だが、商業化された五輪にももはやかつての魅力はない。ナショナリズムから商業化へとスポーツ界が変化しても、五輪が時代に流される、迷える子羊という事実に変わりはないようだ。(翻訳・編集/KT)

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