Record China 2006年8月28日(月) 23時22分
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受け入れ態勢が整い、29日に到着する「イエテボリ号」を待つ北外灘旅客輸送センター埠頭。
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2006年8月28日、建設中の上海市北外灘旅客輸送センター埠頭で、基礎部分の工事が竣工した。スウェーデンの木造帆船「イエテボリ号」が29日に上海に到着する予定だが、その際この旅客輸送センター埠頭に停泊する予定となっている。この「イエテボリ号」は、1738年に建造された世界最大の木造帆船を、当時の技術を用いてそのまま復元したもの。現在、埠頭の受け入れ態勢は万全だ。関係者の話によると、イエテボリ号は上海で2か月間滞在する予定で、その間船内は上海市民に公開され、航海文化の展示を通じてスウェーデン文化を紹介することになっている。 優れた航海技術を持っていたスウェーデンは、清代(1644〜1911年)に海上交通によって中国との貿易および文化交流をスタートさせた。中国への航路を最初に航行した船が、今回復元された船のオリジナルである元祖「イエテボリ号」。この船は進水以後広州港との間を3往復し、中国産の茶葉、陶器や絹織物、香料などをヨーロッパへ持ち帰った。これらの品は、当時ヨーロッパの上流社会で高級品として大いにもてはやされたという。しかし1845年、3度目の中国への航行の帰路、スウェーデンのイエテボリ港沖合いで沈没し、その役目を終えた。今回復元された新イエテボリ号は、3か月のテスト運航と訓練の後、2005年10月にイエテボリ港を出帆した。途中スペイン、ブラジル、喜望峰、オーストラリア、インドなどを経て、7月18日に広州市の南沙(ナンサ)港に到着した。続いて上海へ寄港した後、スウェーデンへの帰路をたどる。そのルートは18世紀の航海路をほぼ再現したもので、香港、シンガポール、モーリシャス、南アフリカ、ロンドンを経由するとのこと。
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