<北京五輪・関連>びっくり開会式大解剖!「活字」の戦士はオムツを履いて待機、絵巻物の「紙」は航空機材

Record China    2008年8月19日(火) 7時20分

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17日、開会式で中国の活版印刷技術を表現した「活字陣」。その難度の高さは目を見張るものがあった。開会式の美術設計総監督を務めた空間芸術家の韓立[員力]氏が信息時報のインタビューに応えた。写真は開会式。

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2008年8月17日、人民ネットが8日に行われた北京五輪開会式の秘話を伝えた。開会式で中国の活版印刷技術を表現した「活字陣」。その難度の高さは目を見張るものがある。

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開会式の美術設計総監督を務めた空間芸術家の韓立[員力](ハン・リーシュン)氏が信息時報のインタビューに応えた。

「活字」は高さ1.4m、幅と奥行きは75cm、重さは18kg。あの短時間にどうやって人の手で一斉に4.5mの高さまで持ち上げることが出来たのだろうか?

試行錯誤の結果、分銅の原理から突破口を見つけた韓氏は、活字の中に入っている「戦士」達に重さ3kgの装置を握らせ、上下させることであの高速な動きを表現することに成功した。「戦士」達はこの単純な動作の練習だけに数か月を費やした。

また、この「活字」は午後2時から文字の中に入ってスタンバイしていた。「活字」にはメッシュ加工が施されているが、当時の気温や、897人がぎっしり並んだ状態を考えると相当な暑さだっただろう。そして開会式の始まる午後8時まで6時間以上もそのまま待ち続けなければいけなかったため、「戦士」達は皆紙オムツを履いていたそうだ。

また、絵巻物の演出も好評を博した。舞踊家や子ども達、選手達などにより4回に渡って中央の紙に絵を描き、「北京五輪」を表現するという演出。

実はこの紙、通常の紙とは違う。韓氏によれば、この長さ20m、幅11mの紙は、航空機の翼に用いられる軽量な材質で作られており、大変高価なものだとか。吊したときに紙のような軽さを保ち、重みでたるまないのにペラペラしないということで採用された。

この紙は、リハーサルと本番用に各1枚ずつだけ製作された。また、開会式で書かれた絵は、なんと即興だったそうだ。リハーサル時に大体の構図を考えてはあったものの、チャン・イーモウ監督は「自由に即興で書く」ことを非常に重視していたそうだ。(翻訳・編集/中原)

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