<北京五輪>ハードル棄権の劉翔が激白、「なぜこうなったのか分からない…」―中国

Record China    2008年8月20日(水) 15時59分

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19日、北京五輪の110メートル障害1次予選で棄権した劉翔選手が、国家体育総局内でインタビューに応じた。写真は棄権当日の劉翔選手。

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2008年8月19日、前日に行われた北京五輪の110メートル障害1次予選で棄権した劉翔選手が、国家体育総局内でインタビューに応じた。勁球網が伝えた。

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18日、かかとの骨の異常による痛みが原因で試合を棄権し、会場を一気に凍りつかせた劉翔。当日は夜11時ごろ宿舎へ戻り、悪いことは考えないよう自分に言い聞かせながら、眠る努力をしたという。また、19日朝は棄権後はじめて父親と顔を合わせ、コーチも含めて今後の治療法について、最悪の場合は切開手術も視野に入れ、長い時間をかけて話し合った、と明かしている。

予選でスタート地点に立った時の心境については、「心の中が乱れていた。あの気持ちはどんな言葉でも表せない。みんなは僕の顔に表情が無いと思ったかもしれない。人間は痛みがピークに達したら、どんな表情も作れないんだ」と話している。ウォーミングアップから激しい痛みに襲われていた劉翔だが、スタートラインでは気持ちと神経を集中させ、「絶対に走らなければ!」と自分を奮い立たせていたという。フライングによるやり直しの前に、自ら試合をあきらめトラックを去った劉翔は、同じく棄権したライバルの米選手テレンス・トランメルに触れ、「あのまま走っていても、トランメルと同じでゴールまで走れない結果だっただろう」と話している。

さらに棄権後の気持ちについて、「自分でもどうしてこうなったか分からない。考えたくないし、耐えられない。自分が棄権したのは本当の出来事なのか?と考えてしまう。でも事実は事実。起こってしまったことだから、ちゃんと受け入れて冷静になれ、と自分に言い聞かせている」と、正直な気持ちを話している。

また、「ここ数年、練習と試合の繰り返しで休むひまもなかった。神様がくれたリラックスの時間だと思いたい。人生は死ぬまで順調になんていかないし、これまで自分の競技生活は申し分なく順調だった。現実を受け入れて、新しくスタートを切りたい」と話し、まずは1日も早くケガを完治させ、次のステージを目指したい、と前向きに語っていた。(翻訳・編集/Mathilda

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