世界で慰安婦関連の動きが活発化―中国紙

Record China    2017年12月14日(木) 9時50分

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12日、中国紙・新京報は、フィリピンの首都マニラにこのほど、慰安婦を象徴するフィリピン人女性の像が設置されたことに関連し、慰安婦問題をめぐる各国の動きについてまとめる記事を掲載した。資料写真。

2017年12月12日、中国紙・新京報は、フィリピンの首都マニラにこのほど、慰安婦を象徴するフィリピン人女性の像が設置されたことに関連し、慰安婦問題をめぐる各国の動きをまとめた。

記事はまず、フィリピンの政府機関「フィリピン国家歴史委員会」がこのほど、マニラで慰安婦像の除幕式を行い、「第2次世界大戦中に旧日本軍により強制連行された約1000人のフィリピン人慰安婦を記念した」と伝えた。

その上で、「旧日本軍は数十万のアジア女性を慰安婦とし、中国、韓国、北朝鮮のほか、一部の東南アジアの国も日本による慰安婦行為の犠牲者となった。大まかな統計によると、世界には50を超える慰安婦記念物や記念館があり、その多くが中国、韓国、フィリピンに集中している」と伝えている。

記事は中国の状況について「日本の慰安婦制度の最大の被害者であり、統計によると、1937年から45年にかけて少なくとも20万人の中国人女性が慰安婦になることを余儀なくされた」と指摘。中国には現在、上海、南京、黒竜江省、雲南省に四つの慰安婦陳列館があるとし、2015年12月に開館した「南京利済巷慰安所旧跡陳列館」は、中国本土初の慰安婦をテーマとした記念館であり、アジア最大規模で最も保存状態が良く、生存している元慰安婦が公認する唯一の建築物だと紹介した。

またその1年後には、上海師範大学に中国初の慰安婦歴史博物館が開館し、同日二つの新しい慰安婦像が設置されたとし、その他にも、中国は他国と共同で「慰安婦の声」プロジェクトを立ち上げ、16年に中国本土、台湾、韓国、オランダ、フィリピン、東ティモール、インドネシア、日本と共同で、関連資料の世界遺産登録を申請し、計2744件の資料を提出したが、まだ登録されるに至っていないと伝えた。

韓国の状況については、「第2次世界大戦中に日本の植民地になった朝鮮半島も災難を避けることはできなかった」とし「韓国政府に登録されている元慰安婦は238人だが、相次いでこの世を去り、33人しか生存していない」と紹介。韓国政府が今年11月23日、毎年8月14日を「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」に指定し、被害者の死去時に遺族へ葬儀費を支給することなどを盛り込んだ慰安婦被害者生活安定支援法の改正案を可決したこと、韓国の市民団体が16年末、釜山の日本総領事館前に韓国内37体目の慰安婦像を設置したことなどを伝えた。

記事はさらに「フィリピンを含む一部の東南アジア諸国も日本の慰安婦制度の影響を受けている」とし「公式資料によると、フィリピンは1942年から45年にかけて日本の植民地になり、この間、約1000人のフィリピン人女性が慰安婦被害者となった。だが関連組織によって記録されたフィリピンの元慰安婦はわずか174人で、うち100人以上がこの世を去った」と紹介。今月8日、在マニラ日本大使館や官公庁があるロハス大通り沿いの遊歩道に設置された慰安婦像について、目隠しをされた民族衣装姿の女性が立っているデザインで、台座には「日本占領下で虐待の被害に遭ったフィリピン人女性の記憶」などと記されていると伝えた。フィリピンに慰安婦像が設置されるのは今回が初めてだと紹介した。

最後に米国の状況については「アジア以外で慰安婦記念碑が最も多い場所だ」とし、今年9月22日にサンフランシスコ市の聖マリア広場に慰安婦像及び碑文が設置され、同市は米国内で慰安婦記念碑を有する7番目の都市になったと紹介。像は、中国系と韓国系の団体が寄贈したもので、中国、韓国、フィリピンの3人の少女が背中を向き合わせて手をつなぎ、そばで高齢女性が3人を見つめているというものだ。

米国内ではこれに先立ち、カリフォルニア州グレンデール市の市立公園内、ミシガン州デトロイト市のサウスフィールド韓国人文化会館前庭、ジョージア州ブルックヘブン市の市立公園内に慰安婦像が設置され、バージニア州など各地に慰安婦碑があることも紹介している。(翻訳・編集/柳川)

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