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25日、内モンゴル自治区アラシャン盟の北部地区では、モンゴルから侵入してくる狼の群れなどによる家畜の襲撃被害が重なったため、国境周辺地区に100km以上の鉄条網を張り巡らして侵入を防いでいるという。資料写真。
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2008年8月25日、「新華網」の報道によると、内モンゴル自治区アラシャン盟の北部地区では、モンゴルから侵入してくる狼の群れなどによる家畜の襲撃被害が重なったため、国境周辺地区に100km以上の鉄条網を張り巡らして侵入を防いでいるという。
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同地区での狼による被害は、06年から08年までの推計では羊600匹以上、ラクダ300頭以上で、直接の経済損失だけで約80万元(約1200万円)に上っている。遊牧民は被害を避けるため、家畜の放牧地区を自宅近くに限定するなどの対策を講じているものの、効果があがらず被害が続いている。
近年狼の被害が増加している理由として、同地区の国境守備部隊の隊長は「牧草地区の生態環境が改善されたことによって狼の数が増加し、また、モンゴルからの侵入も増えている」「狼は中国の2級保護動物に指定されているため、殺すことが認められていない」「遊牧民に狼を効果的に防ぐ施策と方法が欠けている」の3つの要因を指摘している。
住民が狼による度重なる被害を受けるようになってから、国境守備隊では専門チームを編成し、鉄条網の点検などを開始した。また、住民に対しては、狼に対する防御方法とともに、狼が保護対象の動物で殺傷を許されていないことの普及活動も行わねばならず、ジレンマに悩まされているという。(翻訳・編集/HA)
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