旧日本軍の遺棄毒ガス、少年2人が被害で賠償請求―吉林省

Record China    2008年8月26日(火) 18時47分

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26日、中国の少年2人が旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器により被害を受けたとして、日本政府に賠償を求めている。2人は「事故が起こる前の身体と生活を返してほしい」と訴えた。写真は被害者の劉浩くん。

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2008年8月26日、中国新聞網によれば、中国の少年2人が旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器で被害を受けたとして、日本政府に損害賠償を求めていると、共同通信が伝えた。

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被害を受けたのは吉林省の周童(ジョウ・トン)くん(16歳)と劉浩(リウ・ハオ)くん(12歳)。2004年7月、家の近所で遊んでいた2人は小川の中に旧日本軍が遺棄した兵器を発見。表面の泥を落とす際に、漏れたびらん性毒ガス「マスタードガス」の液体に触れ、皮膚がただれるなどの被害に遭い、その後も免疫力低下や呼吸障害などの後遺症が残った。2008年、2人は東京地裁に訴えを起こし、日本政府に損害賠償を求めた。8月25日、2人は東京地裁で意見陳述を行うとともに、記者会見を行い、メディアに向けて「事故が起こる前の体と生活を返してほしい」と訴えた。

記者会見の席で、周童くんは「日本が中国に残した毒ガス弾を早く回収してほしい」と話し、劉浩くんは「今も傷がかゆい」と話した。意見陳述の際、劉くんの父親は子供の将来が心配だと話し、家は貧しい農家のため、多額の治療費を払うことができないと述べたという。(翻訳・編集/岡田)

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