個人情報をさらす「人肉捜索」、刑事責任追及を提案=全人代常務委員会―中国

Record China    2008年8月28日(木) 12時17分

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27日、ある人物の個人情報をネット上で特定する「人肉捜索」について、全国人民代表大会常務委員会の委員が、新たな法律を制定し刑事責任が問えるようにすべきだと提案した。写真はグーグルがエイプリルフールに公開したジョークサイト「グーグル人肉検索」。

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2008年8月27日、ある人物の個人情報をネット上で特定する「人肉捜索」について、全国人民代表大会(全人代)常務委員会の朱志剛(ジュー・ジーガン)委員は、新たな法律を制定し刑事責任が問えるようにすべきだと提案した。人民日報(電子版)が伝えた。

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この「人肉捜索」とは、ネットユーザーの協力によりある人物の個人情報を特定すること。当初は人助けの意味合いが強かったが、中国では「個人情報の保護」という概念が希薄ということもあり、最近では悪質な個人のプライバシー侵害が横行するようになった。だが、現在の法律によると、プライバシーの侵害は「民法」の範疇。そこで、朱委員は「社会に与える影響をもっと真剣に考えるべき」だとし、刑法の修正を求めた。

「人肉捜索」の被害者は後を絶たない。例えば今年1月、夫の不倫を苦に通称「死亡ブログ」を残して自殺した女性の夫は、愛人と共に職場や実家など細かい個人情報がさらされた。その後、夫は街に出ても「人殺し」と罵られ、職場もクビに。夫は、通常の社会生活が困難になったとして、個人情報がさらされた掲示板のプロバイダー相手に損害賠償を求める訴えを起こしている。(翻訳・編集/NN)

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