日本の「正座」は中国人がイメージするものとは違う―華字メディア

Record China    2017年12月22日(金) 6時50分

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19日、日本の華字メディア・中文導報はこのほど、「日本の正座は、ひざまづくのとは異なる」とするコラム記事を掲載した。写真は正座。

2017年12月19日、日本の華字メディア・中文導報はこのほど、「日本の正座は、ひざまづくのとは異なる」とするコラム記事を掲載した。以下はその概要。

日本のガイド資格試験では、日本の伝統文化を外国語で説明することが求められる。ある学生が日本の正座について中国語で説明する練習をしていた。両足を曲げて、両膝を前に並べ、お尻をかかとの上に乗せるという説明を聞いた私は「間違っていないけれど、ちょっと複雑すぎる。中国人に分かるように言うとなれば、“跪座”の一言で済む。さらに補足が必要ならば、日本の正式な座り方で、ひざまづいて端座すると言えばよい」と解説した。

その瞬間ふと「中国の『跪』と日本の『正座』は似て非なるものだ」と思った。前に中国語メディアが『日本の正座は土下座だ』と報じていたのを思い出したのだ。ミスリードを狙ったものなら話は別だが、そうでないのならば純然たる誤解ということになる。日本の正座は畳の上での正式な礼儀正しい座り方であり、中国人の頭の中にあるような「跪く」の意味はない。

日本の子どもたちは幼稚園の頃から、地面に尻を着け、膝を抱えるように座る「体育座り」とともに正座を学ぶ。長い間のトレーニングの積み重ねで、どんな子でも長時間正座できるようになる。

われわれはこの正座について「卑屈、屈辱にまみれ跪く」というイメージを持つが、実際はそうではない。日本人の正座は古代中国の習慣を踏襲したものなのだ。まだ椅子がなかった古代、人々は地面に座って食事していた。それは当時は日常的な生活スタイルであり、正しい“跪座”の姿は実に端正で落ち着いていて優雅なものだった。

外国人にとって正座は拷問のようなものだが、実は体に良い。普段負担がかかっているかかとの関節をリラックスさせることができるほか、伝統医学的観点から見れば座る、立つの繰り返しによって血流が活発になるのだという。内臓を活発にするという説もある。

中国人が考えるような「跪く」という意味はない日本の正座だが、相手への尊敬やざんげを示したり、乞い願ったりする際に、謙遜などを示すために用いられることはある。(翻訳・編集/川尻

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