Record China 2008年8月30日(土) 8時11分
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29日、「不正に韓国入国を企てた」として中国に強制送還された「中国人」は、実は偽造中国パスポートを所持した正真正銘の韓国人だった。上海浦東国際空港で28日、奇妙な事件が発生。写真はパスポート識別システム。
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2008年8月29日、「韓国へ不正に入国しようとした」として中国に強制送還された男性は、偽造の中国パスポートを持った正真正銘の韓国人であることが判明。上海浦東国際空港で28日に発生した事件を地元紙「新聞晩報」とそのサイト「解放網」が伝えた。
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28日、中国東方航空MU5038便(韓国済州島発)に中国への強制送還者が1人乗っているとの連絡を受けた同空港。入国審査官が該当する男性乗客を調べたところ、彼は韓国人であることが判明した。
男性は04年1月に韓国のパスポートで山東省青島市流亭空港から中国に入国。その後ずっと同市内で1人暮らしを続けていた。仕事は青島市にある電子技術メーカーでパソコン修理を担当。しばらくすると「吉林省の朝鮮族出身」の韓と名乗る男と仲良くなり、5万元(約75万円)で家を買うよう勧められる。
韓国人男性は素直に5万元を韓に渡したが、この時「中国人名義のほうが、手続きが楽だから」といって「杜」という名前のついた身分証明カードと中国パスポートを渡されたという。
途中から唾をつけたくなる話だが、報道によると、渡された身分証やパスポートを偽造だとは思わず、単純に「中国人になれた」と喜んだ男性は、今年8月に中国人として韓国へ旅行に行こうと「なぜか」決意。韓国済州島国際空港に到着したところ、「国内の受け入れ先が不明の中国人」と判断され、強制送還されることになったと主張している。
上海浦東国際空港は外国人が中国人として強制送還される初のケースに戸惑い、この男性に「なぜ自分は韓国人だと韓国入国の際に言わなかったのか?」とたずねると、彼はこう答えたという。
「どっちみち中国に戻らなきゃいけないので、『まあいいか』と思った」(翻訳・編集/本郷)
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