Record China 2017年12月22日(金) 22時20分
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21日、韓国メディアは、中国を経由せずに陸地や海上から直接韓国に亡命する北朝鮮軍兵士が増加している理由について報じた。写真は板門店。
2017年12月21日、韓国・MBNは、中国を経由せずに陸地や海上から直接韓国に亡命する北朝鮮軍兵士が増加している理由について報じた。
韓国軍によると、21日午前8時ごろ、北朝鮮軍の兵士1人が韓国北部・京畿道の軍事境界線を越えて韓国側に亡命した。また、20日にも北朝鮮の住民2人が日本海で韓国海軍の船に救助を求め、亡命したことが分かっている。先月13日には、北朝鮮軍の兵士1人が板門店の共同警備区域(JSA)から韓国側に亡命し、銃撃を受ける事件も発生していた。
これについて、MBNは「これまでの亡命は一般的に北朝鮮から中国へ脱出した後、第3国を経て韓国に来るケースが多く、先月亡命した北朝鮮兵士や今回のケースのように陸地や海から直接韓国に入ることは非常に珍しい」と説明している。しかし、この「直接亡命」が最近になって急増していることが分かったという。今年だけでも15人に達し、昨年の3倍に増えた。全体の脱北者数が減っている中で命を懸けた「直接脱北」が増えている理由について、MBNは「金正恩(キム・ジョンウン)政権が発足した後、北朝鮮による国境の監視と中国による脱北者の摘発が強化されたため」と指摘している。
また、脱北の動機について、韓国軍当局は「北朝鮮体制への不満とドラマや映画により増した韓国に対するあこがれが影響している」と分析している。韓国政府が行った調査でも、最近の脱北の動機として「経済的な困難」より「体制への不満」が高い割合を占めたという。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「大変な思いをして韓国に来たのは分かるけど、しっかり調査してほしい」「亡命した兵士を捕まえに来たのでは?」「最近も脱北者を装ったスパイは多いから注意すべき」などと疑う声が寄せられている。
一方で「北朝鮮住民のほとんどが脱出を夢見ているはず。北朝鮮はじきに滅びる」「集団脱北が起こり、金正恩一家だけが残る日も近いだろう」などと予想する声や、「北朝鮮向けの拡声器放送を強化し、北朝鮮の実情を知らせよう。それが核に勝つ方法でもある」「朝鮮半島統一のためにも韓流の質をもっと高めよう」と主張する声も。
その他「脱北者たちが韓国に馴染めますように」「韓国での暮らしも楽ではないが、北朝鮮よりはましだろう。脱北者たちには幸せになってほしい」などと願う声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)
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