専業「主夫」が増加中―上海市

Record China    2008年9月10日(水) 2時15分

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6日、中国で「専業主夫」になる男性が増えている。家庭における男女の役割分担に対する意識に変化が出ているが、背景には女性の社会進出が進んだことがある。写真は生鮮マーケットで買い物する上海の男性。

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2008年9月6日、解放日報によれば、中国で「専業主夫」になる男性が増えているという。

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上海のある出版社で編集に携わっていた張さんは、外資系企業に勤めていた妻が出産後に職場へ戻るのを機に、会社を辞め、専業主夫となり子育てに専念する道を選んだ。張さんは当初、ベビーシッターを雇うつもりだったが出費が大きく、妻に育児休暇をとってもらいたいとも思ったが、妻の給料は張さんの3倍もあった。専業主夫になることについては、夫婦で何度も話し合った結果だという。

一般的には、子供の面倒を見るのはもっぱら女性の役目と見られているが、上海社会科学院青少年研究所の調べによれば、上海では専業主夫が少なくないという。調査では、リストラなどで職を失った父親の21.4%が子供により良い教育を施したいと思い、自ら専業主夫への道を選んだと答えた。

これまで父親には家庭を養うということのみ求められていたが、現在は次第に子供の面倒を見ることについても責任が求められてきており、意識に変化が見られるという。市婦女連盟の調査では、上海の父親には妻が妊娠中は自ら家事をし、子供が生まれてからはその日常的な面倒を見たり教育を行う人の割合が高いという結果が出ている。毎日子供を学校へ送り届ける父親の割合は54%、病気になった子供の面倒を見る割合は71%にのぼる。また、大多数の父親は子供にとって模範的な行動を心がけているとしている。

背景には、上海は女性の社会進出が進んでいるということもある。現在、上海の就業人口の約4割は女性が占めており、高い教育を受けた女性の割合も高い。ある調査では、13%の男性が、妻の収入が十分であるという前提で、専業主夫になってもかまわないと答えているという。(翻訳・編集/岡田)

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