出稼ぎ労働者、滞在長引き「北京人化」進む―北京市

Record China    2008年9月9日(火) 14時18分

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8日、中国人民大学の行った調査によると、毎年200万人以上のペースで増加している北京市の流動人口(農村からの出稼ぎ労働者)には、「男女比率差の縮小」「居住期間の長期化」などの特徴があることが分かった。写真は北京で働く出稼ぎ労働者。

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2008年9月8日、中国人民大学の行った調査によると、05年末で3573万人存在し、毎年200万人以上のペースで増加している北京市の流動人口(農村からの出稼ぎ労働者)には、「男女比率差の縮小」「単身者の減少」「居住期間の長期化」などの特徴があることが分かった。「北京日報」が伝えた。

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調査は同大学が2006年9−10月に北京市の流動人口の1%を対象に行った。次のような特徴が判明した。

1.男女比率差の縮小

流動人口中の男女比率は1997年には195:100だったが、06年には128:100まで縮小して来ており、女性の進出が目立つ。

2.単身でなく家族ぐるみで

15歳以上の流動人口のうち、97年の未婚比率は42.1%だった。今回は未婚22.4%、既婚75.4%となっており、夫婦揃って、または子供連れで北京へ出て来る労働者の増加が読み取れる。

3.教育水準の向上

通学歴なし4.4%、小学校程度18.9%、中学校程度50.2%。教育を受けた平均年数は9.1年で、北京住民より1年ほど短いものの、全国の農村の平均を大きく上回っており、「出稼ぎ者=低教養」とは一概に言えないことを示している。

4.居住期間の長期化

平均居住期間は4.8年。5年以上9年までが25.3%、10年以上も13.5%存在し、多くが実質的な「北京人」化している。

5.単純労働への就業

就業職種は、サービス業49.3%、生産・運輸・設備操作36.1%などで、農業への就業者は0.4%に過ぎない。(翻訳・編集/HA)

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