「子供を労働者にしたくない」半数超える―上海市

Record China    2008年9月9日(火) 21時7分

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8日、上海市民の53.2%が自分の子供をブルーカラー(労働者)にはしたくないと考えていることがわかった。資料写真。

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2008年9月8日、上海市総工会が行った調査の結果、同市の53.2%の人が自分の子供をブルーカラー(労働者)にはしたくないと考えていることがわかった。地元紙「新民晩報」が伝えた。

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07年第2四半期、上海市の求人整合率は73%で、約3割の就職機会が実際の需給と合致していない。調査でも、現存する労働力の知識、技能、観念、地域分布などと市場の需要は完全には一致していないことが明らかとなっており、一部の求人企業では雇用条件が高すぎたり、待遇が低いといったことから、大学生の就職難が続いている一方で、労働市場では高い技能・技術を持った人の需要は高いという状況が続いているのだという。

上海市労働・社会保障局の統計によれば、07年第1四半期の市内人材市場における、エンジニアの求人と応募の比率は20倍、高級技工は12倍となっている。分析によれば、現在、労働市場で高い技能・技術を持った人が不足している状況には、需要に応えられるだけの人材が不足していることや現役エンジニアの高齢化がすすんだこと、実力よりも学歴を重視する傾向があるなどの原因のほか、家族や若者自身も多くがホワイトカラー(事務職)の職に就くことを希望し、自身の子供をブルーカラーにしたくないと考える人が増えていることが大きな要因になっているという。今後もこうした状況が続くと、一定の年齢層で技能・技術を持つ人材が枯渇してしまうのではないかと懸念されている。(翻訳・編集/岡田)

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