Record China 2008年9月14日(日) 13時15分
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12日、中国社会科学院がまとめた「中国社会の調和と安定に関する研究報告」によると、70%近くの人が「正直者は損をする」と考えている事がわかった。写真は07年6月、ひったくりから少女を守り、犯人に刺されて死亡した男性の遺影。
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2008年9月12日、急速な経済発展に伴い、価値観もますます多様化してきている中国。中国社会科学院が12日発表した「中国社会の調和と安定に関する研究報告」によると、70%近くの人が「正直者は損をする」と考えていることがわかった。中国青年報が伝えた。
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調査結果によると、「信用」と「報恩」が大切であると考える人はそれぞれ98%、95%と高い数字を示す一方で、69.8%の人が「善良で正直な人はいつも損をする」と答えた。また、84.5%の人が「コネクションを使えば仕事探しは難しくない」と考えており、54.6%の人が「人生とはすなわち美味しい物を食べ、良い服を着て、良いところに住むべきものだ」と考えている事もわかった。
社会的価値観については、大多数の人が「家庭生活の快適さと仲の睦まじさを重視している」(91.6%)、「もっと多く収入を得たい」(88.3%)、「個人の才能を十分に発揮している」(82.1%)、「プライベートの楽しみを追求する」(79.4%)としており、「社会のために大きく貢献したい」と考える人は77%を占めた。また、3分の1以上の人が名声を求め、4分の1の人が権力を求めていることもわかった。
特に注目すべきなのが、「苦労なくして成功なし」という道徳概念は大多数の人が否定しており、これに同意した人はわずか26.1%。人々が「才能」に対して新たな認識を持っている表れでもあり、享楽主義の傾向が表れている。
調査結果について、全体的に最低限の道徳を守るという姿勢はあるものの、「拝金主義」の傾向が強く、社会の風潮は多くの問題に直面していると記事はまとめている。(翻訳・編集/中原)
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