2008年9月16日、16日付香港・経済通によると、中国のコンサルティング会社、和君創業が中国大手飲料メーカーの中国匯源果汁集団有限公司に対して買収提案を行う見通しとなった。米コカ・コーラの全額出資子会社、Atlantic　Industriesが先ごろ提案した匯源果汁の完全買収案に対抗する動きとして注目が集まっている。

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和君創業はこのほど開いた会見で、中国の民間企業が全力でAtlantic　Industriesによる匯源果汁の買収を阻止すべきとの考えを明らかにした。また買収の具体案としては◆中国の大企業が匯源果汁の株式を分割して買収◆ブランドと資産をそれぞれ切り離して中国企業が買収◆投資ファンドを設立しての買収―の3つの方針を示した。

Atlantic　Industriesは9月初旬、匯源果汁に対する完全買収を提案。買収対象は発行済み株式14億6881万株のほか、未行使となっている転換社債で、買収総額は179億香港ドルに達するとみられる。

しかし、中国国内では外資による買収に嫌悪感を示す市民も多い。中国大手のポータルサイト「新浪網」が3日から4日早朝にかけて実施したアンケートでは「中国経済の支柱となる大型民族企業が外資の買収によって消滅するのは好ましくない」と答える人が大半を占めた。（翻訳・編集/KS）