2008年9月17日、英ロイター通信社は食糧難に悩む北朝鮮で、中国からのタマネギ輸入、密輸が大幅に増加していると報じた。

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山の表土が流出するなど環境破壊が進んだ北朝鮮では洪水や干ばつが容易に発生し慢性的な食糧不足が続いている。ある専門家は北朝鮮はもはや豊作でも自給自足を達成する能力がないと指摘、今後2年間の間に大規模な飢饉が発生する可能性を指摘した。

今年初め、中国は食料物価の上昇を食い止めるため、輸出関税の引き上げなど食料輸出にブレーキをかける政策を採ったが、北朝鮮、台湾、香港に対する輸出は続いていた。北朝鮮のタマネギ価格は中国の10倍ということもあり、今年7月までの輸出量は9万7600トンと前年同期比560％もの高い伸びを見せている。また国境付近では密輸も横行していると伝えられる。（翻訳・編集/KT）