濃い霧のように見えるものの正体は？―福建省泉州市

2006年9月2日、石材加工場から発生する粉塵に苦しむ福建（ふっけん）省泉州（チェンチャオ）市の院下（ウェンシャー）村。村近くの300mの長さの道が、2m先の物体も見えないほど白い煙に包まれている。ここを通る車は衝突事故を警戒して、速度を時速20kmまで落とすなどしないと危険だ。この白煙を放出しているのは、村道の両脇にある100軒を超える石材加工場だ。風が吹くたびに白い煙が舞い上がり、道行く人々が呼吸困難を起こすほどだという。特にここ数日間は空気が乾燥しているため、まるで濃い霧のただ中にいるかのよう。南安市環境保護局の蔡（サイ）局長はこの事態について、石材を搬送するときに完全密閉ができていなかったためと指摘し、今後は完全密閉するように行政指導をすることと、道路脇の緑化工事を進めるなどの、事態の緩和策を打ち出している。

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