超貧困県に豪華別荘群!田畑取り上げ、地方政府が転売―河南省商城県

Record China    2008年9月25日(木) 20時10分

拡大

24日、中国国内でも最貧困地域の1つ、河南省商城県の農村に豪華な別荘群が出現。地元政府が農民から大切な田畑を強制的に取り上げ、開発業者に売却して建てられたという。写真は広東省深セン市の別荘。

(1 / 4 枚)

2008年9月24日、国家級(国家が認める)貧困県の1つ、河南省商城県に、豪華なヨーロッパ風の別荘が数十棟建ち並んでいる地域がある。周辺の貧しい農村の風景とあまりにも対照的な白亜の美しい建物は、現地政府の高級役人のために建てられたという。「中国青年報」が現地取材した。

その他の写真

問題の別荘地は商城県鯰魚山郷大碑村で、地元農民によると、同県で最も良い田畑があったという。2年前、同県政府が強制的に農民から1ムー(6.667アール=200坪)あたり3万3000元(約49万5000円)で買い上げ、それを開発業者に少なくとも10倍の値段で転売したと話している。

当初、農民たちは農地収用に大反対。すると県政府は大宴会を催し、農民たちに酒を飲ませた。酔いが回った彼らに白紙の契約書を差し出し、これにサインするよう迫ったという。訳のわからぬままサインした者は数人しかいなかったが、政府はこれをたてに数日後強制収用を実施。公安局、武装警察、消防局から派遣された警官らと抗議する農民が衝突し、農民側に多くの負傷者が出たと話す。

だが県側の説明は真っ向から異なる。別荘が建てられた土地はもともと荒れていて耕作には適さなかった。また、農民たちへの補償も1ムーあたり4万2000元(約63万円)だとしている。しかもこの値段は、当時の最高相場とのこと。出来上がった別荘に人気が集まり土地の価格も急上昇したため、一部農民たちが「補償金が少ない」とごねているだけだと記者に説明した。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携