Record China 2008年9月30日(火) 19時38分
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29日、有人宇宙船「神舟7号」で米ロに続き船外活動を成功させ、その高い技術力を世界中に誇示しながら、一方で汚染粉ミルクなど深刻な安全問題を抱える「中国の2面性」について香港紙が報じた。写真は北京市内を凱旋する「神舟7号」の宇宙飛行士。
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2008年9月29日、香港紙「太陽報」は、有人宇宙船「神舟7号」で米ロに続き船外活動を成功させ、その高い技術力を世界中に誇示しながら、一方で汚染粉ミルクや違法鉱山といった深刻な安全問題を抱える「中国の2面性」について報じた。
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記事は、現在の中国を「まるで天使と悪魔が共存しているような状態」と述べた。それによると、中国では、北京五輪の成功の陰で違法鉱山による死者が後を絶たず、宇宙遊泳の成功の影で汚染粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが健康被害に遭っている。普通に考えれば、粉ミルクの安全検査は宇宙飛行船より簡単なはずだが、どうしてこのような問題が起きるのだろうか?
記事によると、国際社会の注目度が高い国家の一大事には、国の上層部が自ら指揮を執り、わずかな失敗も出さぬよう細心の注意が払われるが、粉ミルクや違法鉱山といった国内問題は、地方の役人に任せきりであるのが現状だ。これが、真面目に職責を果たさない役人を生む原因と指摘する。
記事は最後に、「宇宙遊泳の成功は中国のイメージアップにつながったが、国民に安全な粉ミルクを提供することも同じくらい大切なこと」と強調、国民の安全問題が後回しになるようでは、北京五輪や宇宙遊泳の成功も「全て意味のないこと」だと切り捨てた。(翻訳・編集/NN)
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