<中台>現実的課題を優先、主権論は棚上げ―台湾総統

Record China    2008年10月9日(木) 11時26分

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2008年10月、台湾の馬英九総統は雑誌「世界」11月号掲載のインタビューで、現在は多くの問題をひとまず棚上げにした上で現実的な課題について議論を進めていく必要があると発言した。写真は南京市の旧国民党総統府。

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2008年10月、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は雑誌「世界」11月号掲載のインタビューで、現在は多くの問題をひとまず棚上げにした上で現実的な課題について議論を進めていく必要があると発言した。8日、環球時報が伝えた。

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馬総統は9月、メキシコ紙に対し、中台関係は「国と国の関係にあらず」と発言していた。「世界」は馬総統の発言は李登輝(リー・トンフイ)元総統の「特殊な国と国の関係」、陳水扁(チェン・シュイビエン)前総統の「一辺一国(中台は別の国家を意味する)論」を否定し、「一つの中国」を意味するのかと質問した。

馬総統は、憲法に則せば台湾、すなわち中華民国は独立国家であり、その領土は大陸も含むため中華人民共和国を認めることはできない。その立場は大陸も同じだと指摘しつつ、現在は主権論など多くの問題をひとまず据え置いた上で、経済関係を中心に現実的な問題を話し合うべきだと姿勢を明らかにした。

「台湾人意識」を支持基盤の中核としてきた民進党政権に対し、国民党の馬政権は名目論には触れず中台関係の改善により経済成長という実利を得ようとする方針を明確にしている。しかし、世界経済の後退もあり選挙公約に掲げた経済成長の実現は困難と見られる。市民の失望が広がるなか、方針を貫徹できるのか注目されている。(翻訳・編集/KT)

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