<改革開放30年>「革命の輸出は即刻停止」、聞き入れたトウ小平氏―中国紙

Record China    2008年10月10日(金) 15時7分

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8日、今年で30周年を迎える改革開放政策の舞台裏が中国紙で紹介された。当時の最高指導者であるトウ小平氏が、「見事な謙虚さ」で中国を新時代に導いたのだという。写真は04年、トウ氏の生誕100周年を祝う記念行事。

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2008年10月8日、新華社通信のウェブサイト「新華網」は、今年で30周年を迎える改革開放が決断されるきっかけとなった舞台裏を紹介した。当時の最高指導者であるトウ小平(とう・しょうへい)氏が、「見事な謙虚さ」で中国を新時代に導いたと評している。

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記事によると、トウ小平(とう・しょうへい)氏は78年10月、それまで「米帝国主義の犬」と称し距離を置いてきたシンガポールを訪問、当時のリー・クアンユー(李光耀)首相と会見した。そこで、シンガポールの繁栄ぶりを目の当たりにしたトウ氏は、初めて「中国の失敗」に気付いたという。

リー元首相はトウ氏の当時の様子について、「驚くほど謙虚な態度で、『私はどうすれば良いか』と聞いてきた」と振り返る。リー元首相はそこで、「マレーシアやインドネシアの共産党向けラジオ放送を停止し、“革命の輸出”を即刻止めるよう」助言した。トウ氏は当時すでに74歳。記事は、「国の最高責任者が素直に自国の罪を認め、悔い改めることは容易ではない。だが、トウ氏はそれをやってのけた」と絶賛した。

中国は、この訪問の2か月後に開かれた第11期三中全会で改革開放路線を定め、新時代の幕開けを迎えた。記事は、「トウ氏の謙虚な姿勢と過ちを認める勇気が、中国を新時代に導いた」と結んでいる。(翻訳・編集/NN)

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