Record China 2008年10月9日(木) 19時5分
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8日、個人ブログの発信した告発記事が中国当局を動かし、事件の真相究明に向けて動き出したことが話題となっている。報告を受け、温家宝首相が土石流事故の犠牲者数割り出しなどに動いたという。写真は告発記事の掲載されたブログ。
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2008年10月8日、報道規制やネット情報統制があると言われている中国で、個人ブログの発信した告発記事が中央機関を動かし、事件の真相究明に向けて動き出したことが話題となっている。記事に関する報告を受け、温家宝首相がただちに動いたという。大手ポータル・網易(NETEASE)掲示板のスレッドより抜粋。
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今年8月1日、山西省婁煩県で土石流事故が発生した。当初の報道ではこれは自然災害で、事故によって11人が生き埋めとなったとされた。しかし、ブロガーの孫春龍(スン・チュンロン)さんはこの報道に疑問を抱き、独自に調査を進めた結果、8月下旬に自身のブログで「真相」を発表。「事故は人災とも言えるもので、実際の犠牲者は41人を下らない」と告発した。このブログは多数のサイトに転載されるが、ほどなくしていずれも閲覧不能となった。
これを受け、孫さんは9月14日、「山西省省長代理・王君(ワン・ジュン)氏への手紙」と題した記事をブログに掲載。記事には、41人の犠牲者の実名リストが存在することや、事故目撃者の証言を引用し、さらに多くの犠牲者がいる可能性があること、また、その調査結果を当局に通報した際にどのような対応を受けたかなどが綴ってある。ブログのプロバイダーである大手ポータル・網易(NETEASE)の編集部は16日、この記事へのリンクをポータルサイトのトップページに配置。再び多くのユーザーが記事を転載する結果となった。
17日、「話題の告発記事」について、温家宝首相と馬凱(マー・カイ)国務委員が耳にすることとなる。報告を受け、両氏は山西省政府と国務院の関連部門に対し、真相究明を指示した。そして29日までに、告発内容に一致する41人の犠牲者の遺体を確認、6人が後遺症を患った事実を突き止めた。
さらに10月6日、国務院は事件調査チームを設置。チームには、最高人民検察院のメンバーも加わることとなった。安全生産監督管理総局の黄毅(ホアン・イー)報道官によると、当初の事故報告に隠蔽があったかどうかが調査の焦点となっている。(翻訳・編集/愛玉)
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