中華街から二世が消える、進まぬ富裕層の住居対策が原因―米ニューヨーク

Record China    2008年10月15日(水) 13時58分

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14日、米ニューヨーク在住の中国系住民第二世代(生まれも育ちも米国)が、故郷の中華街を捨てて他の場所に次々と引っ越していくという。写真はニューヨークの中華街。

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2008年10月14日、「中国新聞網」は香港紙「星島日報」の報道として、米国のニューヨークで暮らす中国系住民の第二世代ABC(American Born Chinese:アメリカ生まれの中国系)に中華街離れが進んでいると伝えた。

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移民第一世代の人々は低賃金に甘んじながらも必死で働き、倹約を重ねて貯金にいそしんだ。実際、中華街の銀行はニューヨーク最多の預金高を誇っている。また教育を重視する彼らの子供たちは高等教育を受けており、大人になると親たちよりも高収入の仕事につく。経済的に恵まれた第二世代ABCの人々はより良い生活環境を求めるが、中華街には彼らが望む好条件の住居が存在しないという。

「親の世代は中華街の狭いアパートに大人数で暮らしていたが、年収8万ドルもある我々はもうそんな生活はできない」と話す林(リン)さん。両親が暮らす中華街で新居を探したが、林さんが望む中間層所得向けマンションはなく、超高級マンションか低所得者向け賃貸アパートのどちらかしかなかった。そこで今はクイーンズ区に住んでいるという。

こうした理由でやむを得ず中華街から他所へ移り住んだABC世代の人々は、低所得者だけを対象にした現在の住居政策を見直して、中高所得者向け住宅の提供も積極的に行うよう市政府に働きかけていくと話している。(翻訳・編集/本郷)

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