<汚染粉ミルク>乳牛の飼料からもメラミン検出、汚染の実態解明へ―中国

Record China    2008年10月19日(日) 7時33分

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2008年10月10日、河北省警察は三鹿集団製メラミン混入粉ミルクの汚染源となっていた混合飼料の製造業者、仲介業者を逮捕した。調査によりメラミン入り飼料の実態が明らかとなりつつある。写真は遼寧省の酪農農家。

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2008年10月10日、河北省警察は三鹿集団製メラミン混入粉ミルクの汚染源となっていた混合飼料の製造業者、仲介業者を逮捕した。調査によりメラミン入り飼料の実態が明らかとなりつつある。17日、人民網が伝えた。

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人民網は問題となった混合飼料がメラミンとデキストリンを混合することによって作られたものであると伝えている。メラミンは窒素含有量が多く、窒素測定による検査をごまかしタンパク質含有量を多く見せかけることが可能となる。メラミンを使った偽装は今回の汚染粉ミルク事件が初めてではなく、2007年にはメラミンが混入した中国製ペットフードがアメリカで販売され大きな問題となっている。

こうしたメラミン入り飼料の製造・販売業者、さらに牛乳を水で薄めメラミンを入れ、牛乳の量をごまかし利益を出そうと安易な偽装工作を行った酪農農家の責任を問うことは当然だが、一方で時代遅れの窒素測定が使われ続けている中国の検査制度自体の問題性も問われるべきだろう。タンパク質含有量の偽装はありふれたものであり、他国では偽装が難しい別の検査方法に切り替えているケースが多い。窒素測定の問題性を重々承知しながらも検査態勢強化を行わなかった乳製品企業、政府の責任も無視できない。(翻訳・編集/KT)

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