2008年10月16日、体育画報はカンフーサッカーの代名詞、中国最凶DFの李[王韋]峰（リー・ウェイフォン）選手のインタビューを掲載した。粗野な中国サッカーのシンボルとして見られている李選手は中国人ファンからも批判され、「中国サッカー界のメラミン」というあだ名までつけられてしまった。

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2008年は李選手にとって最悪の1年となった。国家代表はワールドカップ予選で惨敗、オーバーエイジ枠で参加した北京五輪でもグループリーグすら突破できずに敗退、所属クラブの武漢光谷は李選手が起こした乱闘騒ぎに対する処分を不服として中国スーパーリーグを脱退した。国内サッカーファンからは粗野な中国サッカーのシンボルとして汚染粉ミルク問題にかこつけて「サッカー界のメラミン」という有り難くない呼び名まで頂戴した。

失意に沈む李選手は取材に答え、「引退したら自伝を書こうかな。タイトルは『おれは悪人か？』だな」と自嘲気味に話した。「もう引退してもいいかな」ともこぼしたが、すぐに発言を撤回、現役としてもう一花咲かせることを記者に誓った。李選手は来季からアジア枠が導入されるJリーグへの移籍が有力視されている。実力は折り紙付きなだけに新天地での復活も期待される。（翻訳・編集/KT）