<中華経済>9月=財政収入の伸びに急ブレーキ、減税の余地なしか―中国

Record China    2008年10月22日(水) 4時45分

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21日付新京報によると、中国財政部が20日発表した08年9月の財政収入は前年同月比3.1%増加した。増加率は前年同月の約30%を大幅に下回り、08年に入って初の1ケタ成長にとどまった。

2008年10月21日、21日付新京報によると、中国財政部が20日発表した08年9月の財政収入は前年同月比3.1%増加した。増加率は前年同月の約30%を大幅に下回り、08年に入って初の1ケタ成長にとどまった。

1−9月では前年同期比25.8%増の4兆8947億元だった。財政部によると、この期の財政収入の伸びは上半期までの寄与が大部分。上半期は、企業の好業績で法人税が大幅に増加した上、証券取引に係る印紙税が07年に引き上げられたことにより印紙税収入が増加した。7月以降は、国内の景気減速に伴い企業業績が悪化、株式市場も低迷し、関連税収が落ち込んだ。

国家統計局が同日発表した08年7−9月の中国のGDP(国内総生産)成長率は9.0%と4年ぶり1ケタ台となった。成長減速が顕在化する中で、政府は景気対策の具体化を急いでいるが、税収の大幅な鈍化は国内で高まる減税期待に冷や水を浴びせる格好となった。

財政部は財政収入の内訳を公表しなかったが、租税収入は財政収入全体の9割以上を占める。国内では「減税によって景気を刺激すべきだ」との声が高まっており、消息筋によれば、増値税の減税案はすでに国務院に提出済み。ただ提出された時点では財政収入の大幅な減速は計算外。5月に起きた四川大地震の震災復興事業や、民生事業の強化で09年以降は財政支出の増加が予想される情勢下、減税余地は極度に狭まったといえる。(翻訳・編集/HI)

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