<刃物男><続報>警察による暴行はあったのか?拙速な死刑判決に不満の声―上海市

Record China    2008年10月23日(木) 12時21分

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2008年10月20日、警察官6人を殺害した楊佳の死刑が確定したが、動機の解明や精神鑑定の手続きが不十分なまま拙速に死刑判決を出したとして市民からは批判の声が上がっている。写真は上海市高級人民法院の棄却判決。

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2008年10月20日、上海市高級人民法院は警察署を襲撃し警察官6人を殺害した楊佳(ヤン・ジア)の控訴を棄却、これにより死刑が確定した。しかし楊の動機の解明や精神鑑定の手続きが不十分なまま拙速に死刑判決を出したとして、市民からは批判の声が上がっている。22日、シンガポールの華字紙・聯合早報が伝えた。

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今年7月1日、楊は短刀、木槌、スプレー、防塵マスク、手製の火炎瓶で武装し警察署を襲撃、警察官6人を殺害した。その動機は「昨年、自動車窃盗容疑をかけられ、警察官に暴行を加えられた恨み」だと伝えられている。警察は暴行の事実を否定しているが、取り調べ映像の提出要求を拒否するなど疑惑は完全に解消されたとは言えない。また弁護人による再度の精神鑑定の要求も拒否されるなど死刑判決という結果が最初から決まっていたような裁判にも見える。

聯合早報は中国市民の多くは楊佳を「権力に虐げられ反抗した」者と見ており、不十分な裁判に不満の声が上がっていると指摘した。近年、中国では警察や地方官僚などの権力者と地域住民の紛争が急増しており、今後経済環境の悪化も予想されることから社会不安につながりかねないと不安視されている。(翻訳・編集/KT)

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