大手が靴製造拠点の一部撤退か、アディダスなど―中国

Record China    2008年10月24日(金) 14時56分

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23日、独アディダスや米ナイキなど世界的に有名な複数のスポーツ用品メーカーは、生産コスト高を理由に中国におけるシューズ製造拠点の一部を撤退する計画をしているという。写真は北京「798藝術区」に設けられたアディダスの展示館。

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2008年10月23日、人民日報系ニュースサイト人民網は、フランスメディアからの報道として、ドイツの「アディダス」や米国の「ナイキ」など世界的に有名な複数のスポーツ用品メーカーが、生産コスト高を理由に中国におけるシューズ製造拠点の一部を撤退する計画があると伝えた。

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記事によると、アディダスはシューズ生産の50%を中国で行っており、中国国内の提携工場は264か所に上る。だが、人件費など生産コストの上昇が同社の予想を超える速さで進んでいることから、他国へのシフトが本格的に考えられ始めたという。アジア靴製造業協会(AFA)の李鵬(リー・ポン)秘書長は、「中国の靴製造コストは近年、25%〜30%も上昇しているのに対し、利益率はわずか5%〜8%しか上昇していない。人民元高が進んだことにより、赤字が出てもおかしくない状況だ」と指摘した。

また、労働者の権利保護が強化された「労働合同(契約)法」の導入や、加工貿易を大幅に制限した新政策なども大きく影響していると見られている。アディダスはすでに生産の一部を、ベトナムとインドネシアにシフトし始めているという。(翻訳・編集/NN)

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