四川大地震後、初の野生パンダ保護―四川省

Record China    2008年10月29日(水) 14時40分

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27日、病気で憔悴しきった野生のパンダが保護された。好物のタケノコを前にしてもまったく興味を示そうとしない。

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2008年10月28日、四川新聞網によると、27日、中国パンダ保護研究センター臥龍核桃坪基地に野生のパンダが担ぎ込まれた。四川大地震後に野生パンダが保護されたのはこれが初めて。当初は、四川大地震の影響で食料を失ったこのパンダが山を下りてきたと見られていたが、好物のタケノコを前にしてもまったく興味を示そうとしない。

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27日早朝、四川大地震の起きた[シ文]川(ぶんせん)県耿逹村のある村人が目覚めると、戸外から動物の動く音が聞こえてきた。家族を起こして外へ出てみると、そこにいたのはひどく憔悴した様子の野生のパンダ。緩慢な動きで逃げようとするパンダを見て、病気か何かにかかっており保護すべきではないかと通報したという。知らせを受けた保護研究センターが駆けつけ、パンダは臥龍核桃坪基地の病院へと搬送された。

同センターによると、このパンダは10〜12歳のメス。原因不明の病気によって消化器系に炎症を起こしており、何を与えても食べようとせず、ただ部屋の片隅でうずくまっているという。このままでは命の危険もあるが、現地は震災の影響から十分な設備が整っていない上、別の場所へ移送するにも危険が伴ってしまうと保護区管理局の副局長は話している。

通常、パンダは警戒心が強く、人里には近づかない上、この時期に山を下りてくるのは非常に珍しいとし、このパンダの足取りを調べることで、震災後のパンダがどのように生存してきたかが判明する可能性があるという。(翻訳・編集/岡田)

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