2008年11月1日夜、広東省広州市の石井潭村にある川は真っ白に染まった。なんとメラミン汚染のため回収された牛乳を直接川へと廃棄しているのだという。2日、羊城晩報が伝えた。

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1日夜、記者は現場へと到着した。ゴミ処理場のそば、小さな川のほとりで繰り広げられていたのは驚くべき光景だった。10人以上の男たちが山と積まれた牛乳入り段ボールをトラックから下ろし、ゴミ収集車へと放り込んでいる。ゴミ収集車の鉄板が段ボールを押しつぶすと滝のように牛乳が流れ出し、側を流れる川へと流れ込んでいった。近隣住民の話によると、同様の廃棄処分は前日にも行われた。川は白く染まり、日中には耐え難い汚臭を放ったという。

記者は男たちに所属を聞いたところ無視され、新聞紙でナンバープレートを隠すなど身分を明かすことを拒否した。再三の質問にようやく出てきた現場監督・高（ガオ）氏も自身の所属については返答しなかった。高氏は中国各地でメラミン汚染牛乳の廃棄処分に携わってきたと話し、杭州市では10万ケースという大量の廃棄品があるため深夜までの残業となっていると説明した。

高氏によると、国家の規定により汚染粉ミルクは廃棄が義務づけられたが、その具体的な方法は都市ごとに異なっている。正規の処理施設で焼却処分する都市もあれば、野焼き、あるいは埋め立てで済ます都市もある。しかしその処理方法については環境衛生局の許可を受けた正当な行為である、と主張した。（翻訳・編集/KT）