「深セン市は臓器提供体系のモデルに」―中国

Record China    2008年11月3日(月) 20時20分

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2日、中国衛生部幹部は、広東省深セン市が中国の臓器提供体系のモデルになろうとの見方を示した。写真は06年7月、広東省深セン市で行われた全国初の肺移植手術。

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2008年11月2日、中国衛生部の黄潔夫(ホアン・ジエフー)副部長は、広東省深セン市が中国の臓器提供体系のモデルになるだろうとの見方を示した。深セン商報が伝えた。

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視察のため深セン市を訪れた黄副部長は取材に対し、視察前に読んで感銘を受けた地元のある記事を紹介した。市に出稼ぎに来ていたプイ族の青年、楊杰(ヤン・ジエ)さんは交通事故に遭い、入院中に脳死と判定された。10月21日、楊さんの臓器を提供したいとの遺族の申し出で、地元の病院で摘出手術が行われた。

摘出されたのは、心臓、肝臓、両腎、両角膜、皮膚。楊さんは中国最多の臓器ドナーとなり、脳死判定され医学倫理に最も適合した初の臓器提供となった。臓器の多くは北京、天津上海武漢などの都市に搬送され、7人に新たな命が吹き込まれている。

中国では毎年30万人の肝臓病患者が亡くなっており、100万人の人工透析患者が臓器移植の機会を待っている。しかし、現時点で移植を受けられるのはわずか1%という。黄副部長は「国民の求める医療に向けて、中国の国情、医学倫理に適し、なおかつ健康に発展できる臓器提供体系を確立することが必要だ」と述べている。(翻訳・編集/SN)

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