2008年11月1日付の韓国紙・朝鮮日報が「世界的金融危機が中国富豪ランキングに激変を来たす」と題したコラムを発表し、その中で中国の名だたる富豪たちが資産の半分近くを失ったとした。環球時報の報道。

【その他の写真】

米誌・フォーブス発表の「08年度中国富豪ランキング」によると、国内の富豪上位400人の総資産は前年のおよそ2兆1500億元(約32兆2500億円)から今年はおよそ1兆1700億元(約17兆5500億元)へと、約45％減少している。また、前年でTOP10にランク入りしていた人物のうち、7人が10位圏外へ転落した。

TOP10を譲り渡した富豪のほとんどは不動産業。かつて「中国一の女性富豪」として名を馳せた不動産業の楊恵妍(ヤン・フイイエン)氏は、1200億元(約1兆8000億円)と言われた資産が現在では90％も目減りし、151億元(約2265億円)となったという。楊氏は中国の名門・清華大学を卒業後、オハイオ州立大学でマーケティング学を専攻。父親の経営する不動産デベロッパー「碧桂園」の株式の58％を相続して中国一の女性富豪となった。香港紙・文匯報は「国内の不動産業と株市場は金融危機の大打撃を受け、富豪ランキングも大幅に揺れ動いている」とした。(翻訳・編集/愛玉)