「最後の狩猟民族」エヴェンキ族が激減、純粋な子孫はわずか60人―中国

Record China    2008年11月6日(木) 16時24分

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5日、中国の内モンゴル自治区や黒龍江省に居住する少数民族、エヴェンキ族が存続の危機にあるという。両親ともにエヴェンキ族という純粋な子孫は、わずか60人が残るのみとなった。写真は政府の移住計画に従って下山の準備をするエヴェンキ族の人々。

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2008年11月5日、中国の内モンゴル自治区や黒龍江省に居住する少数民族、エヴェンキ族(中国語名:鄂温克族)が存続の危機にあるという。両親ともにエヴェンキ族という純粋な子孫は、わずか60人が残るのみとなった。広州日報が伝えた。

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エヴェンキ族はもともとロシアや中国北部の山奥に住み、狩猟やトナカイの遊牧を生業としていた。「最後の狩猟民族」と呼ばれる彼らだが、記事で紹介された内モンゴル自治区根河市のオルグヤ(敖魯古雅)エヴェンキ民族村では03年頃から生活が一変した。中国政府が推進する移住計画によって、山を下りる若者が急増したのだ。生活が一変したことで、一族のDNAから山の記憶が消えることが懸念されている。

山を下りた人々は、今や都会人となんら変わらぬ生活を送る。エヴェンキ族はかつて一族以外の人間と結婚することはほとんどなかったが、現在はそうした規律を守る若者のほうが少ないという。20〜30年後には、両親ともにエヴェンキ族という純粋な血統は恐らく1人も残っていないと推測されている。(翻訳・編集/NN)

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