Record China 2008年11月19日(水) 11時33分
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17日、中国で、文化の急速な変化に警鐘を鳴らし、中華民族の優れた伝統的な倫理観や価値観も無に帰してしまう危険性があると懸念する声が上がっている。資料写真。
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2008年11月17日、学習時報によると、第10回全国人民代表大会常務委員会の許嘉[王路](シュー・ジアルー)副委員長が、これからの文化にとって必要なものは何かという問題について取材に答えた。
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許副委員長はまず、文化は広義には人によって創造された物質的、精神的なものすべてであると定義づけ、文化を理解するには、まず文化を「表層(物質)文化」、「中層(制度)文化」、「底層(哲学)文化」の3つに分けられるとした。物質にあらわれる表層文化と、風俗や礼儀、制度、法律、宗教、芸術などを含む中層文化は、倫理観や人生観、世界観などを含む底層文化を反映したものであり、両者はお互いに影響し合って1つの複雑な「文化」を形作るのだという。
しかし、各層の文化の間が乖離したとき、社会にもまた乖離が起きてしまうと許副委員長は指摘。人々の文化や芸術、宗教などが社会主義社会に適応せず、西欧風の生活スタイルになっていけば、法律や政策にも影響し、最終的には中華民族の優れた伝統的な倫理観や価値観も無に帰してしまうとした。
文化の発展は、停滞してはいけないが、過度な速度で変化していくのも危険だとし、文化の停滞は国の活力を反映し、急速な変化には本来必要なはずのものまで捨て去ってしまう危険性があるのだと指摘。異文化との接触が刺激となって文化の発展が促進されるものの、伝統的なものを失えば「根(roots)をなくすことになるとし、「表層」「中層」「底層」とバランスの取れた文化的発展の必要性を説いた。(翻訳・編集/岡田)
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