＜中華経済＞国有企業の利益が3カ月連続減少、負債比率は拡大―中国

2008年11月26日付中国新聞社によると、財政部は同日、国有企業の2008年1−10月の純利益の合計が前年同期比8．3％減の1兆2260億4000万元となったと発表した。減少幅は1−9月を5．4ポイント上回った。単月ベースでみても3カ月連続の減益。電力、石油化学業の利益後退が一段と進んだ。

売上高は23．4％増の18兆694億元と、伸びは1−9月より6ポイント低下。10月単月でも3カ月連続の伸び鈍化となった。

収益低下で国有企業の負債比率は10カ月連続で上昇。10月末現在の負債比率は前年同期比1．9ポイント上昇の57．7％となった。

この期は国有資産監督管理委員会直属の「中央企業」の投資利益が前年同期比10．1％減の915億8000万元と年初来初のマイナスとなった。利益全体に占める割合は7．5ポイントと前年同期と比べて0．2ポイント縮小した。

この期の国有企業の納税額は21．2％増と、1−9月の伸びを4ポイント下回った。企業の減益は国の租税収入圧迫にもつながっている。（翻訳・編集/HI）